入院3日目 ~手術後半~【卵巣嚢腫ブログ】
2016.03.15 入院3日目
「終わりましたよー」
という声が聞こえた。
”すごくよく眠った”という一瞬の充実感の後に吐き気と体のダルさと燃えるような痛みを感じた。
手術は成功、と説明があった気がするようなしないような…意識は朦朧としていた。
病室へ戻るストレッチャーが僅かな段差を通過するだけですごくつらかった記憶はある。
病室に着くと、だんだん意識がはっきりしてきた。
喉がすごくイガイガしていることに気付いた。
吐き気が酷いので吐こうとするも何も出てこなかった。
水を少し口に含んでゆすぐ。
暫くは酸素マスクを付けないといけないそう。
家族と話がしたくても声がほとんど出なかった。
暫くするとお義母さんもお見舞いに来てくれたが、ほとんど話すことができなかった。
どこが痛いのか分からないくらい、痛みの範囲は広かった。
手以外全てが不自由だった。
背中からは硬膜外麻酔の管が伸びていて、その先のボタンを押すと麻酔の量が少し増えるらしかったが、ボタンを何度押しても痛みが和らぐ気配は無かった。
目を閉じて時間が過ぎるのを待つことしかできなかった。
「ずっと同じ姿勢だと良くないので、ベッドの中でごろごろしてくださいね。」
と看護師さんから言われるも、痛くてそれどころではなかった。
まだ麻酔が効いているのか、左足は自分の足じゃないような感覚で全く動かせなかった。
少しでも、と思い動く方の足をパタパタ動かしていた。
痛みに耐えつつ、かろうじて寝返りが打ててもその後の体勢が辛くて、結局すぐ元に戻ってしまう。
踏んだり蹴ったりだ。
しばらく夫が手をつないでいてくれたようだった。
気が付いたら酸素マスクが外れ、時間は18時だった。
熱が高かったらしく、看護師さんがアイスノンをしてくれた。
手術当日は水が飲めないので、喉が渇いたと思ったら口をゆすいだ。
横を向いて水を吐くのですら痛くて大変だった。
時間との戦いだと感じた。
時計を見てから、次の時計を見るまでに30分以上経っていたらラッキー。
なるべく時計は見ないようにした。
21時の消灯後もかなり頻繁に看護師さんが痛み止めの点滴を変えたり、様子を見に来たりしてくださった。長い夜を覚悟していたが、体は痛むものの、看護師さんがいるという安心感のおかげか意外にも少しはうとうとすることができた。