発覚から入院までの一か月間3 ~術前説明~【卵巣嚢腫ブログ】
2016.03.03 術前説明
手術を約10日後に控え、術前説明のために病院へ向かった。
「ご家族の方と一緒に来てください」と言われていたので、夫と母と3人で向かった。
病院に向かう道中、質問したいこと、不安に思っていることをきちんと聞けるよう頭の中を整理した。
診察室に入ると見慣れた顔の先生がいた。
前回のMRI検査時の診察で言われたことを、あらためて先生が家族に向けて説明してくれた。
しかし前回の診察の時とは少し見解が違っているようだった。
病状について
まずは私の病状について、
「大きい嚢腫が2つあり、両方の卵巣に1つずつできているのか、1つの卵巣に2つできているのか手術してみるまでわからない。」というのが以前の説明だったが
「大きい嚢腫が左側の卵巣に2つできている。左側の卵巣は伸びきってしまって使い物になっていない可能性があるが、右側の卵巣は正常に機能している。」という説明に変わっていた。
他の医師とも検査結果を検証したところ、このような見解になったそうだ。
念のため、一番不安に思っていたことを先生に質問した。
「…ということは将来、妊娠・出産ができなくなるということはありませんか?」
「はい、片方の卵巣が機能していれば問題ありませんよ。」
この一言で今までの不安がすーっと消えていくのを感じた。
本当に良かった。。
手術の方法について
病状の説明が一通りおわると、次は手術の方法についての説明が始まった。
- 手術の前日に下剤を飲み、お腹を空っぽにする
- 全身麻酔と硬膜外麻酔を施し開腹手術を行う
- 下腹部を縦に切開する。嚢腫が大きい場合はへその上まで切開する
- 緊急時の輸血について
- 合併症について
- 術後について
というのが主だった。
傷跡について
そして不安に思っていた傷について、
「水着を着たりする機会もあるので、なるべく目立たない方法で縫合してもらうことは可能ですか?素人が少し調べただけなのですが、例えば埋没縫合や真皮縫合という方法があるようなのですが…。」
と質問すると、
「もちろんなるべく目立たない方法で縫合します。真皮を埋没縫合します。今はホチキスで止めたりする方法はほとんどありませんよ。」
と先生は笑いながら答えた。
先日から悩むのを止め少しポジティブになった私は、お腹を縦に、へそ上まで切る可能性が否めないなら、せめて少しでも目立たないようになればと考え色々と調べた。
そしてネットで埋没縫合や真皮縫合(※素人が調べただけなので正式名称かどうかは不明)をした人の体験談を複数見た。
個人差もあるが、どの傷跡も私が思う手術跡よりもずっと目立っておらず、できればこの方法でお願いしたいと考えていたのだ。
また一つ不安がすーっと薄れていった。
先生は説明の都度、「ここまででご質問などはありますか?」と気遣ってくださった。
そして私だけでなく家族の不安や質問にもきちんと答えてくれた。
この先生に任せれば安心して手術が受けられると感じ始めていた。
術前説明が終わる頃にはセカンドオピニオンを迷う気持ちは無くなっていた。
初めての手術で、もちろん不安があることには変わりはない。
しかし病院から帰る時には夫も母も私もみんなほっとしたような顔をしていた。
術前説明のあとは、仕事を休んでくれた夫と久しぶりに平日ディナー。
写真は鹿肉のカルパッチョ。
鴨以外のジビエは初めて食べたけれど、鹿肉は淡泊ながら旨味があってとても美味しかったです。
クルミと甘く煮たリンゴ、パルメザンチーズとのハーモニーが最高でした。